可視化してほしくなかった。トイレを流すたびに大量のエアロゾルが便器から噴射されていた件 | ニコニコニュース
目に見えないなら、なかったことにするのは簡単。しかし知ってしまった以上、トイレの水洗をこれまでと同じ目で見ることはできませんトイレで水を流すと、汚物が運び去られる一方、お釣りも派手に飛び散ることなら60年以上前から知られていた。今回の研究は、そうしたエアロゾル(微粒子)の様子をはっきり可視化した初のものだ。 [もっと知りたい!→]和式が最強だったんだ・・・座ってする洋式トイレだと腸に負担がかかり便秘になりやすいことが判明(ドイツ研究) そうした粒子には、大腸菌・ディフィシル菌・ノロウイルス・アデノウイルスなどなど、さまざまな病原菌が含まれている恐れがある。 だから、その軌道や速度を理解することは、効率的な消毒や換気、トイレの設計などを改良するうえで大切なことなのだ。 Scientists shine a light on what comes up when you flush
秒速2メートルで激しく飛散
実際、トイレの様子を可視化してみると、水洗のエネルギーは想像よりずっとパワフルで、粒子をパッと拡散させることが明らかになったという。 今回の研究では、トイレの粒子が秒速2メートルの速度で飛び出し、8秒以内に1.5メートルの高さまで上昇することがわかっている。 大きな飛沫は数秒以内に下に落ちるが、もっと小さな粒子(5ミクロン)になると、数分間以上も空気中に漂い続ける。 緑に光る水飛沫は幻想的だが、そこには病原菌が含まれている恐れがある / image credit: Patrick Campbell / University of Colorado Boulder そうした粒子は、主に上か、後ろの壁に向かうが、その動きは予測不可能であるとのこと。 天井にも舞い上がり、行き場を失ったものは壁から離れて移動し、前方や部屋の中にも広がっていった。 便器の中の病原菌は、十数回トイレを流してもそこに残っている。だから、トイレで心配せねばならないのは、自分が出したものだけではないということだ。 Scientists shine a light on what comes up when you flushトイレを改良することで飛沫は防げる
今回の撮影では、2つのレーザーが使用されている。1つは、トイレとその上に連続的に照射され、もう1つは同じところに高速パルスとして照射された。 最初のレーザーは飛散した粒子の位置を明らかにし、もう1つは粒子の速度と方向を測定するためのものだ。 またトイレは、北米の公衆トイレによくある蓋がなく、後ろの壁に円筒形の洗浄機構と水洗レバーがついたタイプだ。 実験では、便器内に排泄物やトイレットペーパーは入っていなかったし、個室の仕切りや動き回る人間などもいなかった。だが、こうした要素はどれも状況を悪化させる可能性があるとのことだ。 だが逆にこのことが明らかになったことで、トレイを改良し飛沫を最小限に抑えることで、感染を防ぐヒントにもなるとのことだ。 そういえば前回紹介したのは、おしっこが一番飛び散らない小便器の形が物理学者によって導きだされたが、象急に大便器の方もお願いしたいものだ。 この研究は 『Scientific Reports』(2022年12月8日付)で発表された。 References:CU scientists shine light on what comes up when you flush | CU Boulder Today | University of Colorado Boulder / written by hiroching / edited by / parumo『画像・動画、SNSが見られない場合はこちら』
(出典 news.nicovideo.jp)
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