JR東の“自販機豚骨スープ”コンポタの1.5倍売れる人気で再販決定 なぜ自販機で豚骨の発想に至ったのか聞いてみた | ニコニコニュース


 JR東日本の駅内自販機ブランドacure」で2021年に販売された「コクと旨味の一風堂とんこつラーメンスープ」が、2022年10月11日から販売されます。定番のコーンポタージュの1.5倍売れた人気商品だったという“自販機豚骨スープ”はなぜ生まれたのか、取材しました。 【画像】とんこつスープ缶購入者層  コクと旨味の一風堂とんこつラーメンスープは、「麺や具材が入っていなくとも十分に満足できる一品」に仕上げた飲料。油の量を減らして飲みやすくしたり、塩分濃度を下げたりと、缶での飲み口に合わせた味の調整が行われています。  2021年に販売したときは、購入者の75%が男性で、20~30代の比較的若い世代に人気だったとのこと。購入者からは、「おにぎりスープとしてはかなり良い」「ご飯にかけたくなる」といった声が寄せられたそうです。  あまりにも予想外の需要を掘り起こしたこの商品は、いったいどのようにして生まれたのでしょうか。販売元であるJR東日本クロスステーション(以下「JRクロス」)に話を聞きました。 ―― とんこつラーメンの缶スープという発想はどこから出てきたのでしょうか。 JRクロス: 2018年に発売した「気仙沼ふかひれ使用ふかひれスープ」では、SNS上で「お酒を飲んだ後の〆のラーメン代わりに最適!」といっや声がありました。また、アキュアの自販機ではしじみみそ汁が安定した人気なので、夜遅くなるほど販売量が増加し、一番売れる時間帯は23時台というデータもあります。  このようなエキナカならではのお酒を飲んだ後の「〆の一杯ならぬ、〆の一本」として、ラーメンが缶飲料として手軽に、気軽にエキナカで味わうことができたら、お客さまにも喜んでいただけるのではないかと思い開発を進めました。  発売初年度は2021年ですが、当時はオフピーク通勤により鉄道の利用時間が分散化しており、帰宅時間が遅くなることによるエキナカでの「夜軽食ニーズ」も見込んでおりました。  「とんこつ味のラーメン飲料」というコンセプトは非常に目新しさがありますが、最初の一歩のハードルが高いのではと考え、とんこつラーメンとして評価の高い「博多一風堂」さんとのコラボが効果的であると思い監修をお願いしました。 ―― 開発にあたって特にこだわった部分はどこですか。 JRクロス: 一風堂らしさと缶スープとしての飲みやすさの両立です。一風堂の店舗のラーメンの味わいを再現していますが、飲み比べると缶スープの方が若干薄味です。これは、自販機というロケーションの場合、濃い味だとその場で飲み切ることができないのではと考えたためです。  しかし、ただ薄味にしたわけではなく、一風堂が好きという方からも確かに一風堂の味だと認めてもらえるような味わいを再現することができました。 ―― コーンポタージュの1.5倍売れたとのことですが、これほどの売れ行きは予想していましたか。 JRクロス:もともとアキュアの自販機ではスープ飲料のラインアップを強化していました。これは、寒い時期にエキナカで缶スープを飲みたくなったときに、まず選択肢としてあがるのが定番のコンポタ系飲料だからです。ただ、通勤通学などの利用者が多いロケーションで毎日コンポタだと飽きてしまうのではという考えから、コンポタに次ぐ第二第三の選択肢としてさまざまな缶スープを販売してきました。  とんこつスープも考えとしては同じで、確かに一風堂さんとのコラボ商品ということで話題性は高かったのですが、定番のコンポタ系商品を超えるまでとは想像していませんでした。 ―― ヒットの要因は何だと思いますか JRクロス:上記のように、データを踏まえた商品であること、一風堂監修という確かなおいしさであることに加え、自販機とんこつラーメンが味わえるという面白さがSNS向きであったことや、自宅に持ち帰り自分たちでアレンジしたレシピ作成ができることなどもあったと考えています。特に、コロナ禍で新しく面白いものを発見したいという思いは強かったと思いますので、それに応えた商品になれたのではないでしょうか。加えて、リピートしていただくお客さまも多く、期待にしっかりと応える味わいだったともいえると思います。
一風堂のとんこつスープ缶


(出典 news.nicovideo.jp)

カノープス カノープス

これお弁当のお供にいいんだよ。カップみそ汁はお湯必要だけどこれは自販機で買うだけで良い