3億年前の「エイリアン金魚」の謎が明らかに。腹から歯の生えた舌のような器官で獲物を捕らえていた | ニコニコニュース
カタツムリやナメクジに近い存在である可能性
今回、コンウェイ・モリス名誉教授らは、ロイヤル・オンタリオ博物館が所蔵するティフロエススの標本を調査し、「軟体動物」の「腹足類」の一種ではないかと推測している。つまり、カタツムリやナメクジに近いかもしれないということだ。 「ちょっとした進化の難問を解いたと思います」と、コンウェイ・モリス名誉教授は語る。 その根拠は、ティフロエススが歯を持っていたことだ。 歯といっても、私たちのように口の中に並んでいるわけではない。それは体内にあり、しかも後ろ向きに生えているのだ。 軟体動物の多くには、肉食・草食にかかわらず、「歯舌(しぜつ)」という舌のような構造があり、これでエサをつかむことができる。 この歯舌はエモノを捕らえるために体外に射出されたと考えられている。

まだまだ謎が残る奇妙な古代のエイリアン金魚
新たな化石の発見や、既存の化石の再調査によって、ある生物の系統樹上の位置付けが変更されることはある。 今回、ティフロエススは軟体動物だろうと示唆されているが、その分類学的な位置付けについてまだ決着はついていない。 レスター大学のマーク・パーネル教授の解説によれば、歯舌があるからといって、必ずしも軟体動物とは限らないという。まったく関係のない種が独自に歯舌を進化させることもあり得るからだ。 「今もなお、じつに奇妙な動物です」とパーネル教授は話す。 この研究は『Biology Letters』(2022年9月21日付)に掲載された。 References:Ancient 'alien goldfish' shot toothy 'tongue' out of its gut to catch prey | Live Science / ‘Alien goldfish’ may have been unique mollusc, say scientists | Fossils | The Guardian / written by hiroching / edited by / parumo『画像・動画、SNSが見られない場合はこちら』

(出典 news.nicovideo.jp)
コメント